ヒトとコトバ

言語文化学ゼミは、「人間にとってことばとは何か?」について考える知的交流の場です。フィールドに出かけ、出会ったことのない人々と語り合うなかで、多文化共生社会への糸口としてのことばの大切さを学びます。2023年度は文学部外国語コミュニケーション学科の3、4年生合わせて15名の学生が所属しています。本ゼミで取りあげる4つの重要なテーマをみてみましょう。

言語多様性と消えゆく言語たち

世界にはいくつの言語があるのでしょうか?知っている言語の名前をあげてみてください。いくつの言語が思い浮かびましたか?100?200?「日本の言語=日本語」、「アメリカ合衆国の言語=英語」は本当でしょうか…。

ことばと環境

 言語は何のためにあるのか?「コミュニケーションのため」と答える人が多いかもしれません。しかし、言語にはそれ以前に話者をとりまく環境を切り分け、範疇化する「認識機能」があります。ことばと環境のわかちがたい関係とは…。 

 移民と言語

グローバリゼーションと呼ばれる今日の事態は固定された「場」を溶解し、移民=常態という状況をつくり出しています。移動という視点から社会をとらえなおしたとき、どのようなことばの問題が浮かび上がるでしょうか…。

国際補助語としての英語

ある言語が「世界共通語」になるためには、どのような過程を要するでしょうか。言語の興亡は人間の支配‐被支配の歴史をうつし出す鏡です。英語の支配性を考えたとき、わたしたちはどのようにこの大言語と接していくべきでしょうか…。